DIARY

“Difference in culture“

Posted on 02.12月.2020 by SWITCH in diary

皆さん、こんにちは!!
洋服と歴史と芸術とswitchをこよなく愛す宗光です。
寒さが厳しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は洋服の紹介から少し離れ、別のお話をさせて頂きます。

日本とヨーロッパの文化の違いについてです。
この話題は、あまりにも奥が深すぎるので、
今日は宗教と街並みについて、簡単に僕なりの見解でお話しさせて頂こうと思います。

もうすぐ、クリスマスの季節がやってきます。
クリスマスは、キリストの生誕祭なので、キリスト教のイベントでもあります。


文化の違いを示すとき、1番分かりやすいのが、宗教観の違いです。
日本の宗教観のベースには、多神教の思考が入っています。
誕生祝い・七五三・成人式や祈願事などの行事は神道が、
葬儀・供養や死生観にまつわることなどは、仏教が担うようになっています。
さらには、クリスマス、ハロウィン、バレンタインなどの行事は
キリスト教の要素が入っています。
実は、我々の生活の身近にあるこのような多神教の文化は、
世界から見ると、驚きなのです。

次は、街並みについてです。
日本は、統一感がなく、乱雑な街の作りになっています。
一方、ヨーロッパでは、街並みに統一感が見られます。
加えて、ヨーロッパは、その統一感を崩さない為に、
工夫を重ね、伝統的、そして歴史的なことを重んじて、継承し続けています。
その一例が、イタリアのヴェニスにあるプンタ・デラ・ドガーナです。


この建物は、元々、最古の税関としての役割を担っていました。
ちなみに、この場所の修復と保存を手掛けたのが、
日本を代表する建築家である安藤忠雄です。
当初は、あの安藤忠雄でも大きなバッシングを受けていました。
それは、日本が新しいモノに変えるといった
安易な考えを持ち、都市開発を行っていったという背景があるからです。
ヴェネチアは海上都市であることから、物理的に建築資材の
運搬などが、世界で最も難しいとされています。
また、改築ではなく、修復と表現するのが、実にヨーロッパらしいです。
日本やアメリカであれば、古くコストや手間がかかるものは、
全て壊し、新しい建物に変えるのが一般的だからです。
ですが、わざわざ、同じ1600年代のレンガなどを取り寄せ、
修復を重ねて行きました。
もちろん、伝統とモダンを上手くフュージョンさせる為、
安藤忠雄が得意とするコンクリートの打ちっぱなしと
上手く掛け合わせた作りになっています。
歴史あるレンガと、現代のコンクリートという2つの素材が
、一つの建造物の中で、時代を超え、見事に調和しています。

さらに、パリにあるリッツも良い一例です。
改修工事を行いましたが、工事を行う前と何が変わったか
わからないほどなのです。
設備などを新しくしたりするだけにとどまり、
古くからのリッツ特有の趣はそのままにしてあります。

一方の日本。
日本を代表する建築物である、歌舞伎座が良い例です。
登録有形文化財に登録されているにも関わらず、
解体し、建て替えを行いました。
その他にも、歌舞伎座と同じような例は昨今、日本中で良く見られます。

歴史ある建物を改修し、全く異なる現代的なモノを作る。
確かに、京都などの寺院や歴史的建造物は、そのままの
形を維持しているところもあります。
ただ、東京や大阪に関しては、ほぼ歴史的な街並みは
無くなってきているのが現状である。
しかし、よく考えて見ると、東京や大阪も都になった歴史があります。
昔の良い街並みの面影はないと言っていいでしょう!!

さて、街の形成、あるいは建築物一つにとっても、
日本とヨーロッパの考え方は違い、そして街並みも大きく相違があります。
もちろん、ライフスタイル、国民性、価値観の違いなどがある為、
そこに関して違いがあるのは当たり前かもしれません。


しかしながら、自国の素晴らしい歴史や文化を継承するといった
心の持ち用や考えが段々と薄れているような雰囲気が
日本にはあると思います。
あとは、若い方に文化意識が低い傾向が日本では多く見られます。
実際に、ヨーロッパでは、若者が歴史的建造物や美術館に
行くことが頻繁に見られます。
友人同士や恋人同士で鑑賞したりするのです。

さて、文化の違いは今回ご紹介した以外にも多くありますが、
我々が携わる洋服にも大きな違いがあります。
まず、ヨーロッパでは洋服は文化として捉えられています。
そして、歴史も歴然とした差があります。
洋服は、文化を継承するモノであるという概念の元、
パリコレ、ミラコレのコレクションブランドから発表される洋服は、
世界の頂点に君臨し、これまでのヨーロッパの服飾の歴史に
大きな敬意を払い、美しい文化として、今日まで歩みを進めています。
単なる着るものではなく、ヨーロッパの歴史ある文化の1つとして、
これからも世界中の人を魅了し続ける事、間違いありません。

是非、皆さんと洋服の話はもちろんの事、文化の数々について、
お話させて頂ければと思っております。

皆様のご来店を心よりお待ち致しております。