“Maison Margiela“ The best masterpiece in the mode world “ Part 1“

2021.2.15.Mon
皆さん、こんにちは!! 洋服と歴史と芸術をこよなく愛す宗光です。 いかがお過ごしでしょうか?? さて、まずは、皆さんにお知らせがあります。 皆さんより、ブログを楽しみにしていますと、 有難いお言葉を沢山頂き、大変恐縮しております。 そのお言葉に、答えさせて頂くために、 今シーズンより、毎週、月曜日と木曜日の週2回、 ブログを更新させて頂きます。 今まで書かせて頂いている、僕らしいブログを発信させて 頂くと同時に、我々、switchがセレクトする洋服を ピックアップして、皆さんに出来るだけ多くを届けて参りたいと 思います。 どうぞ、引き続きよろしくお願い致します。 では、早速今回も、少しお話をさせて頂きます。 異端児という言葉を、皆さん、 よく聞かれるのではないでしょうか?? 広辞苑で意味を調べると、正統派に属さず独自の活動をする人。 常識にとらわれず、自由奔放に行動する人、という意味が出てきます。 一見すると、変わり者とイメージがあるかもしれませんが、 異端児と言われる人こそ、歴史上で、様々な偉業をしてきました。 その代表格といえば、高杉晋作です。 幕末に活躍した、長州藩士であり、外交を担当した人物です。 彼は、異端児として有名で、多くの文献や本が書かれています。 鋭い判断力を持った軍人であり、24歳の若さにして、 当時、世界を牽引した、4カ国連合艦隊と対等な交渉を行った有能な外交官としても有名です。 また経済観念が強く貿易・海運活動を展開した合理主義者であり、 高い感受性を持った詩人としても活躍しました。 今までの、幕府のやり方を根本から変え、日本が、新たな時代へと 突き進む上で、彼の存在は非常に大きいものでした。 幕末で、大きな変化を伴った日本の大きな分岐点には、 彼のように若く、自分の信念をつき進む異端児が必要不可欠でした。 そんな異端児と言われる人は、いつの時代にも存在し、 時代を切り開き、今までの常識を覆してきました。 ファッション界にも、 “ 反モードを掲げたファッション界の異端児“と呼ばれる ブランドがあります。 そのブランドこそが、“Maison Margiela“です。 今、パリコレで、最も注目を浴びるブランドであり、 その認知度は、世界はもちろんのこと、日本でも急速に高まっています。 マルジェラがデビューした、1989年。 当時、主流だったゆったりとしたシルエットがタイトへと転換する契機となった 作品を発表し、その場に居合わせた人々の脳裏に強く焼きました。 その後、軍服やユーズドジーンズをリメイクした“ポペリズム (貧困者風)” や、 レコードや靴下などいわゆる “ファブリック” ではない素材を利用するなど、 探究心とユニークな世界観に満ちた作品を次々と発表し、ファッション界を揺るがせました。 また、コレクションとは豪華な会場で最新のデザインを発表する場という慣習を破り、 町はずれの空き地で近隣住民を招いて開催したり、過去のデザインを再構築するなど、 高級志向に背を向けた唯一無二の “デストロイコレクション” に、 刺激を求めるファッショニスタたちは熱狂しました。 そして、今やパリコレを代表するコレクションブランドに成長しました。 当時、異端児と言われながらも、今までのファッション界にない スタイルを取り入れ、他とは一線を画す存在になっています。 そんなマルジェラの2021年s/sコレクションの一部を 数回に渡って皆様にご紹介させて頂きます。 今回は、第1回の前編をお送りさせて頂きます。 ¥115,000 マルジェラが放つデニムジャケットです。 一見、ノーマルではないか??と思われるかもしれませんが、 よくこのデニムジャケットを見ると、 流石、マルジェラという点が見受けられます
ポケットのディテール。 あえて、ボタンをこの部分だけに付けないギミック。 加えて、切りっぱなしの加工を施しています。
バックにはタックを入れ、ドレープ感とエアリー感を演出。 丈感も従来より短めに設定しており、 トレンドのレイヤードな着こなしを楽しんでもらえます。 ¥109,000
ニット素材の被りのセーター。 ネイビーカラーのもので、 絶妙で上品なネイビーカラーが特徴です。
写真をよく見て頂けたらお分かりになっていただけると 思いますが、あえて、縫い糸を、見せてデザインにしています。 このギミックもマルジェラらしいです。 さらには、縫い目を、ローエッジ仕上げし、 さらにオシャレ感をupさせています。 さて、皆さん、 この続きは、木曜日にお送りさせて頂きます。 楽しみにお待ち下さいませ。 皆様のご来店を心よりお待ち致しております。